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autolink ID/W13-T08 ID/W13-024 カード名:学園都市最強の男 カテゴリ:クライマックス 色:黄 トリガー:2 【自】このカードが手札からクライマックス置場に置かれた時、あなたは1枚引き、自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+2000し、ソウルを+1。 TD:侵入は禁止ってなァ! CC:大人しく尻尾ォ巻きつつ泣いて、 無様に元の居場所に引き返しやがれェ!! レアリティ:TD CC illust. カード名は似てるが、学園都市最強の敵ではないので注意が必要。 ・対応キャラ カード名 レベル/コスト スペック 色 “電極解放”一方通行 2/1 8000/1/1 黄
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「ハハッ!!」 吐き捨てるような笑い声が響く。 中年にも差し掛かろうと言う壮年の男は年甲斐もなくはしゃいでいた。 まるで遊園地を楽しむ子供のようだ。 ゾンビが群がる地獄のテーマパークで興じるは一匹の剣鬼だった。 剣鬼が刃を一振りするたび、首が飛び、胴が別れ、命が消える。 落雷が如き唐竹割りが、ゾンビを左右対称に切り裂いた。 横薙ぎに振るわれた一撃は、一振りにて試し切りが如く二つ胴を両断する。 掴み、投げ捨て、叩き切る。 その動きは洗練されていながらどこか荒々しい。 まるで野性と理性が入り混じるような矛盾を孕んだ剣技だった。 ゾンビの血の色を証明する様に、赤い飛沫が舞う。 男の背に彫られた毘沙門天が、渇きを癒すように血化粧にて紅を引いた。 どこまで行っても世は地獄。 ならば悪鬼羅刹と謳われた鬼子が地獄を謳歌するは必定であった。 沙門天二。 それがこの剣鬼の名であった。 ■ 沙門天二はヤクザである。 暴力に憧れ、非合法に手を染めることに何の躊躇いもないろくでなしではあるのだが。 余程機嫌が悪くない限りは、カタギには手を出さないと言う不文律を殆ど破らなかったし。 シノギで女子供を喰い物にすることはあっても、誓って私的な理由で女子供に手を出したことはない。 そんな任侠や仁義を重んじる昔気質のヤクザであった。 母は己の体を売るしか能のない商売女で、父はヤクザにもなれない半端なチンピラだった。 そんな両親の元に育ち、当たり前に捻くれ、不登校からのドロップアウトというお決まりのコースを辿った。 何のことはない、この村ではよくある話だ。 そんな人間がどこにでもいる悪ガキの一人に成り下がるのは当然の流れだったのだろう。 だが、その流れに待ったをかけた人間がいた。 村内で剣術道場を営む八柳藤次郎というジジイだった。 天二の数少ない友人である慎之介が、どうにも藤次郎に相談を持ち掛けたらしく。 藤次郎は歪みの更生と言う、よくわからないお題目を掲げており、半ば強引に天二を門下生として『八柳新陰流』を叩き込んだ。 そんな理不尽を押し付けられながらも、大人しく従って道場に通っていたのは藤次郎が天二より強かったからである。 野生動物のように強きに従う。 それが天二の本能であり信念である。 健全なる肉体には健全なる精神が宿るというがあれは真っ赤な嘘っぱちだ。 何故なら、あのジジイ自体が歪んでいる。 人の更生(ゆがみ)を促(ただ)せるほど高尚な精神をしていない。 だからこそだろう。 天二の更生はならず、暴力に引かれる性質も変わらず、むしろその欲求はより強いモノへとなっていた。 藤次郎の行いは皮肉にも悪鬼に力を付けたに過ぎなかったという訳だ。 そして天二は「木更津網太」と言う暴を知った。 切っ掛けは些細な話だった。 天二がいつものように喫茶店で食事に髪の毛が入っていると難癖をつけて料金を踏み倒そうとしていた時の話だ。 その喫茶店は木更津組がケツモチしている店であり、たちまち彼はヤクザに囲まれた。 若く、畏れ知らずだった天二は一歩も引くことなく現れたケツモチのヤクザを返り討ちしてやった。 そんな血気盛んなチンピラの前に返しに現れたのは、あろうことか組の頂点、他ならぬ組長である木更津網太その人だった。 現れた網太は挨拶もなしに懐のドスを抜き何の躊躇いもなく天二の右目を奪った。 何という暴虐。 己を律さず、欲するを欲するがままに貪る。 藤次郎とは真逆の在り方 そしてそれは天二の求めた最強の在り方であった。 天二はすぐさま網太の盃を受け、木更津組の組員となった。 それから程なくして藤次郎には破門を言い渡されたが後悔はない。 より強きに従うは当然の流れである。 天二は網太に心酔し組のためなら、それこそなんだってしてきた。 抗争では最前線に立って何人も殺してきたし、政治家の子供を攫って脅しをかけたりもした。 大規模な抗争によってオヤジが死に、代替わりしてもその忠義は変わらず、組を拡大するために身を粉にしてきた。 暴対法の締め付けにより店のケツモチやミカジメと言った表立ったシノギはやりづらい時代になったが。 麻薬を密売。銃の密輸。賭場の運営。商売女の管理。身寄りのない子供を保護して売り飛ばしたり。 そう言った表に出ない裏のシノギに手を付け広げていった。 その成り立ちや立地の関係からか、木更津組は広域指定されるような暴力団に取り込まれることなく独立独歩を貫く組織であった。 本家にアガリを上げて直系昇格を目指すなどと言う目標もなく、この地域に根差しこの村を守る事を目的とした必要悪である。 その為、地元警察組織との癒着はズブズブに進んでおり鼻薬(賄賂)がよく効いた。 最近は銃器の横流しなんかで手打ちに出来るので、水面下のシノギを広げるのは楽だった。 ヤクザも長く続けていれば、そういう自分の血を流さず金を儲ける方法ばかりが上手くなっていく。 暴力に憧れていたはずなのに、いつの間にか小金稼ぎばかりが上手いヤクザになってしまっていた。 そうして若頭補佐、いわば組のNo3という地位にまで上り詰めたものの天二の心にはどうしようもなく渇きがあった。 何か違うと、感じていた。 天二の最強への憧れはこんなモノだっただろうか? そんな疑問を抱いていたある日の事だった、あの大地震が起きたのは。 組員を狩りだし炊き出しの準備をしていたところで、組員たちの変異に気づいた。 正気を失い襲ってきた若集を斬り捨て、慌てて組事務所に戻る。 「…………オ、オヤジ」 だが、組事務所に戻った時には渡世の親はゾンビとなった組員たちに食い殺されていた。 それを認識した瞬間、天二は修羅と化した。 盃を交わした兄弟たちを斬り捨てる。 親殺しという外道からも堕ちた畜生ども 如何に兄弟であろうともそれを前にして己の中の『暴』を抑えきれるほど天二は出来た人間ではない。 ゾンビに人間性があるのか不明だが、この連中は飛びっきりだ。 なにせ元より暴力を是とする社会の屑どもである。 ゾンビであろうが血の気が多いのも当然という物。 一太刀するたび渇きが癒える。 肉を斬るたびに満たされていくのが分かる。 己が何者であるかを思い出してゆくようだ。 そして襲い来るその全てを切り伏せ、草原に立ち尽くす。 空には星と月。地上には山のような死体と血の海が広がっている。 オヤジと組のために尽くしてきた。 だがオヤジは死に、組員は総崩れ、跡取りはボンクラ。 天二の渡世はこれで終わりだ。 ならば一匹の剣鬼として修羅道を征くのみである。 もはや何物にも止められぬ。 天二は全てを殺し尽くす羅刹である。 通り過ぎた先の残るのは血の池地獄と死体の山だろう。 だが、阻む物などない羅刹の動きが止まった。 眼前に月光に照らされる巨大な影が落ちる。 天二は鉄砲玉として多くの組織にカチコミしてきた。 幾多の修羅場だって超えて生き残ってきた。 何人もの強者とも出会って打ち倒してきた。 だからわかる。 「――――――正常感染者(ひょうてき)を発見。処理を開始する」 目の前にいるのは怪物であると。 巌のような声。 天二もそれなりに長身な方であるのだが、男は天二より頭一つか二つは高い大男だった。 迷彩色の防護服。顔はガスマスクに覆われており人相は分からないが色男ではないのは確かだろう。 その胸板の厚さと言ったら雄大の大樹を思わせるほどに分厚い。腕の太さはそれこそ女性のウエスト程はあるだろう。 男が静かにサバイバルナイフを構えた。 知らず、足が引くのが分かった。 網太のオヤジに奪われた右目の傷がうずく。 あの日以来感じる事のなかった感情が騒めく。 網太のオヤジの返しのため敵対していた組に一人でカチコミしたした時ですらまったく恐怖を感じなかった。 八柳のジジイに破門を言い渡され半殺しにされた時だって反骨心を覚えても恐ろしいとは感じなかった。 そんな天二が、ただ対峙しただけで恐ろしいと感じている。 「ざっけんな…………!」 自らを叱咤する。 恐怖を狂気で押し込めた。 後退のネジなど外れている。 後ろに引こうとする足を抑え込み、その足で掬い上げた砂利を蹴り上げる。 実戦で鍛えた喧嘩殺法。 ガスマスク相手に効果は薄いだろうが目くらまし程度にはなる。 相手は微動だにせず砂利を避けようともしなかった。 ガスマスクのレンズが汚れる。 その瞬間を狙って砂埃を切り裂くように日本刀を振り下ろす。 ゾンビを脳天より真っ二つにせしめた必殺の一撃はしかし。 「なっ………………」 あっさりと短いナイフで受け流された。 見た目にそぐわぬ流水のような柔。 それを日本刀相手にナイフで成し遂げるとはどれほどの技量か。 男の逆手が伸びる。 万力のような握力で襟首をつかみあげられた。 引き剥がそうにも肋骨に親指を喰いこませ肉ごと掴まれている。 そして重力が万倍になったような圧力がかけられた。 「こ、のぉおお…………ッ!」 投げに入ろうとしていることに気づき相打つ覚悟で長ドスを振るう。 その抵抗を受け、大男はあっさりと手を離し後方へと引いた。 無理な体制での苦し紛れの反撃だ。 腕を切り落とすほどの鋭さはなかった。 それは他ならぬ天二がよくわかっている。 にも拘らず、それを喰らう事と天二を仕留める事を天秤にかけて、男は引くことを選んだ。 それは先ほどの攻防が男にとっては千載一遇の勝機ではなく、いつでも仕留められる程度の物でしかないという余裕の表れか。 「プッ――――――!」 目釘に湿りを加えるべく柄に唾を吹きかける。 落ちてきた前髪を両の手首でかき上げた。 「木更津組若頭補佐、沙門天二だ。殺り合うからには名くらい名乗れよ」 呼びかけにも男は無言。 無視するように腰を落とし、ただサバイバルナイフを構える。 「ちっ…………!」 舌を打つ。 目の前の相手は天二に対話するだけの価値を認めておらず、ただの標的としか見ていない。 気に食わない。天二を舐めた態度も。その淡々とした態度も。何もかもが。 「命懸けの鉄火場だぜ、もっと殺し合いを――――楽しめ」 天二が地面を蹴る。 噛み付くような直突きは最小限の動きであっさりと躱された。 だが、天二は止まらず、直突きからの横薙ぎへと移行する。 これはナイフで受けられるが手首を返し、持ち手を狙うが、敵は大きく飛び退き引いた。 「なぁるほどなぁ~」 敵が、見えてきた。 ダメージ以上に服を切り裂かれるのを嫌っている。 その恰好からも分かる。恐らく、蔓延したウイルスを警戒しているのだろう。 「何だぁ? 流行り病が怖ぇってか? 臆病もんがぁ!」 挑発にも反応らしい反応はない。 中にはひょっとしたらロボットでも入っているのだろうか。 ケッと吐き捨て三度斬りかかる。 それは一撃の重さよりも早さと手数を重視した軽い斬撃の嵐。 狙いは手足、正確には防護服。 敵はいわば全身急所も同然。 穴を開ければそれで天二の勝ちとなる。 阿修羅が如き手数の日本刀の猛攻。 急所のみならず全身に襲い来るそれをナイフ一本で捌くのは流石の一言だ。 だが、その程度はこれまでの攻防で分かり切っていた事。天二の想定通りである。 敵の注意は急所のみならず全身に向けられている。 逆に言えば、本来厳重であった急所の守りは手薄になっていると言う事だ。 勝機と見た天二が深く踏み込む。 引き絞った弓の様に大きく体を逸らし、頭部を狙った片手面を狙う。 敵は当然ナイフで頭部の防御を固める。 刹那。天二は腰元の白鞘からドスを逆手で引き抜いた。 そして相手のナイフに引っかけるように振り下ろす。 八柳新陰流、二刀『朧蟷螂』。 脇差による一段目で相手の武器を封じると同時にそれを引き寄せ合気の要領で相手の動きをも封じ、本命の二段目で頭部を両断する。 正しく必中必殺。放たれたが最後、確実な死をもたらす一撃。 脳天をカチ割らんとする片手面を防ぐ手立ては存在しない。 だが、その絶対の死を持った一撃を前にしながら大男に動揺はなかった。 迷彩服の体が捻じれ、飛んできたのは拳。 コンパクトなフォームから放たれた戦斧のようなフックは、刀の腹を横合いから殴り抜けた。 斬撃の軌道が逸れる。 『朧蟷螂』を読んでいたという訳ではないのだろう。 目の前の男が全身に隈なく警戒線を張っておきながら、それでもなお本命の一撃に対応できる怪物であったというだけの話。 音速もかくやと言う速度で振りおろされた刀身を点で捕えた技量もさることながら、驚嘆すべきはその精神力である。 一手見誤れば即死と言う綱渡りを、事もなげに成し遂げた。 一体どれほどの修羅場を超えればこのような人間が生まれるのか。 天二をもってしても計り知れない。 刃を弾いた拳が跳ね返るような裏拳となって天二を襲う。 踏み込みすぎた代償を支払うように、避けることも叶わず鉄球めいた一撃が胸の中心に直撃する。 「ごっぷ…………っ!!」 塊のような血を吐いた。 800ccバイクに正面衝突(ぶっこみ)された時を思い返す様な凄まじい衝撃。 体は跳ね飛ばされたように地面を転がり、数回転してようやく止まった。 吹き飛ばされながらも刀を手放さなかったのは天二の狂犬染みた闘争本能ゆえか。 伏せった天二の耳にザッと地を踏みしめる音が近づく。 体制の整わぬ今近づかれるのは拙い。 天二は咄嗟に手元にあった石を掴み、投げる。 苦し紛れの抵抗である、何の意味もなさないだろう。 「「!?」」 だが、驚愕は双方から。 投石はガスマスク越しの頭部に直撃した。 何をしようと掠りもしなかった相手に、苦し紛れのただの投石が、だ。 状況が分からないのは相手も同じだったのか。 僅かに戸惑ったように動きを止めている。 「かぁ―――――っ!!」 その隙に大きく一呼吸。 無理矢理に体内の調子を整え立ち上がると、拾い上げた石を再び投擲する。 大男は咄嗟に急所を両手でガードするが、その合間を縫って腹部に岩の先が突き刺さる。 分厚い筋肉に阻まれ、大したダメージではないだろうが、天二の目は今度こそ何が起きたのかをしっかりと捕らえた。 飛ばした礫が消えていたのだ。 最初は夜に紛れて追えなかったのかと思ったがそうではない。 明確に石は『透明化』しているのだ。 知らず、天二の口端が吊り上がる。 その理解が及んだ瞬間、「それ」が「そう」であると理解した。 触れた物を透明にできるのならば、そう思い至った瞬間、手にしていた刀が消える。 天二は多くの人間を斬ってきた。 沢山の強者とも出会って来た。 だが世界は広い。 これ程の怪物が居ようとは。 間違いなく、最強の敵だ。 「感謝するぜ、お前と出会えた全てに」 不可視の刀を上段に構える。 このVHが無ければ、この出会いはなかっただろう。 敵も状況を理解したようだ。 不可視の刀の存在を受け入れ、これを撃退せんと意識を変えた。 僅かな静寂。 夜の草原を風が吹き抜ける。 静寂を破り、決戦の口火を切ったのは迷彩服の男からだった。 地を這うような低姿勢でまるでミサイルのような勢いで天二へと迫る。 上段に構えていた天二はこれを迎え撃つ。 小細工はない。 ただ全力をもって手にした刃を振り下ろした。 生涯最高の一振りと確信できる。 一撃は神速を超えた。 だが無意味だ。 刀身が不可視であろうとも、初撃であるならまだしも既に散々打ち合った後である。 日本刀の間合いも、反りも、波紋の輝きすらも既に男の頭と体に叩き込まれている。 一切の狂いなく不可視の刃をサバイバルナイフが迎え撃つ。 互いの決死を賭けたその攻防。 それはしかし、互いの空振りで終わった。 「!?」 つまり、見誤るはずのない目測を見誤ったのである。 それもそのはず。 いつの間に持ち替えたのか、天二が振り下ろしたのは日本刀ではなく短刀の方だった。 では、日本刀はどこに行ったのか? 答えは足元。 仕込んでおいた本命の日本刀を足元から蹴り上げ脇差を手放し空中で掴む。 敵はナイフを空ぶった勢いのまま体勢を崩しており、天二の手には日本刀。 振り上げれば決して外さぬ間合い。 ――――――――取った。 天二はそう確信する 「?」 だが、瞬間。世界が大きく揺れた。 目の前の大男が真横に倒れる。 また地震が起きたのか? そう危惧したが違う。 倒れているのは大男だけではない。世界全てである。 つまり、倒れているのは天二の方だった。 刀を蹴り上げ、受け取り、振り上げる。 いくら意表を突こうともこの男相手に三手では遅きにすぎた。 それよりも一手早く放たれた、恐ろしく速い廻し蹴りが天二の顎下を強かに叩いていた。 倒れているのは脳が揺さぶられ平衡感覚を失ったからだからか。 「いい手だった。惜しかったな」 称賛の言葉。 人間らしい言葉を吐かなかった、男が初めて言葉を放った。 これ程の強者が自分を認めたその事実がこれ以上なく天二を満たした。 倒れこみ動けない天二の下にナイフを手にした男が迫る。 己を殺す男。 強きに憧れ、強きとして生きた。 それがこれ程の最強に殺される。 野良犬の終りとしてはこれ以上ない最期だろう。 【沙門 天二 死亡】 自衛隊。 言わずもがな、国土の防衛を目的とした武力組織である。 屈強たる戦士たちによって構成され、特別職国家公務員として素行や人格面なども問われることもある。 そんな中において、素行や人格面すら考慮せず、ただ一点、実力のみで選ばれる精鋭中の精鋭。 それが秘密特殊作戦部隊(Secret Special Operations Group)である。 国家滅亡を防ぐような秘密任務を担うSSOGの中においても屈指の武闘派。 銃などの射撃術では他の隊員に後れを取ることもあるが、こと白兵戦、直接戦闘においては右出る者はいない。 自衛隊最強。すなわち日本最強の暴力装置。 それがこの大田原源一郎という男である。 また一つ正義を成し遂げた。 その実感に大田原は打ち震える。 秩序の維持、その為の必要悪。 それこそが大田原の掲げる正義である。 先行していた偵察ドローンが捉えた住民たちが使う『異能』としか呼べぬ超常の力。 ブリーフィング時の真田副官の説明によれば脳を拡張して得る力らしい。 だとしても少し戦い方が慎重に過ぎたか。 特殊部隊の面々が装備している防護服は放射能汚染地域やこう言ったVHでの戦闘を想定した特殊行動用の防護服だ。 ある程度の防刃防弾性能はあるが、チャチなナイフ程度ならともかくあのレベルの剣士の斬撃や狙撃銃を防げるほどではない。 その状態でありながら銃器を使わず直接戦闘と言う手段を取ったのは、どのような物か実際にその身で体験してみたかったからである。 己が直接戦闘に絶対の自信があるからこそ取れる手段であるのだが。 初戦でそれを学べたのは幸運だった。 危険な力だ。 使いようによっては大田原ですら、打ち倒される可能性があった。 VHの最中では他の隊員にも万が一があるかもしれない。 通信機が生きていれば他隊員にも警告を出すところだが、他ならぬ自らの部隊が敷いた妨害電波によってそれはならない。 他隊員の有能さを信頼する他ない。 これよりは『異能』があると想定して動く。 銃器の使用も解禁する。 未曽有の大災害により日本中に混乱に包まれる夜。 しがない田舎町にて、最強の秩序の守り手が行動を開始した。 【D-3/木更津組近く/1日目・深夜】 【大田原 源一郎】 [状態]:健康 [道具]:防護服、拳銃(H K SFP9)、サバイバルナイフ [方針] 基本.正常感染者の処理 025.「いただきます」 投下順で読む 027.逆流 時系列順で読む MISSION START 大田原 源一郎 かつて未来だった僕たちから君たちへ SURVIVE START 沙門 天二 GAME OVER
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《池袋最強の男》 イベントカード コスト1/緑 ボーナスアイコン RANK+1 [メイン/自分]自分の「平和島 静雄」1枚は、ターン終了時までCP+2000を得る。 その場合、そのキャラがこのターン中に相手のキャラを退場させた場合、 デッキの上のカード1枚を裏向きでコネクトゲージに置く。 うおおおおぉぉぉっ!!! デュラララ!!で登場した緑色のイベントカード。 自分メインフェイズ時、平和島 静雄1枚をCP+2000し、そのキャラが相手キャラを退場させた場合、デッキトップ1枚を裏向きでコネクトゲージに置くテキストを持つ。 関連項目 平和島 静雄 収録 デュラララ!! 01-084 C
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「俺は地上最強だ! どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができるんだ! 武器は持たない、カラテだ!」 誰も聞いていないというのに、そんなことを大声で口走りながら、地上最強の男・雷音竜は荒地を走り行く。 「俺があっちに向かう理由なんて決まってる! さっきもの凄い衝撃波があったからだ! 憎い! この俺の力が! この俺の恐ろしい力が!!」 これまた誰も聞いていないのだが、彼はやはり自分の心境を叫びながら、裸足のハンデを感じさせないスピードで悪路を走る。 仮に彼がこのままの速さを維持したとすれば、数分もすれば新生鷹の爪団と再遭遇することになるだろう。 そして、彼は『どんな奴でも(0.2秒で)あの世に送ることができる』ことを、憎みながらも自己のアイデンティティとしている。 故に、獲物が三人。地上最強を証明するために、竜は何ら躊躇することなく殺戮を行うだろう。 彼は一度、善良な子供を対象から除くとはいえ、全人類を皆殺しにしたことすらあるのだから。 スペランカーがいかなる手段を尽くした所で、この水爆にすら耐えた男には傷一つつけられない。 山岸風花のペルソナ、絶対防御を誇るユノでも、彼の鉄拳を数発防ぐことができるだけだ。 総統に至っては、何もできず瞬殺されるのが目に見えるようである。 地上最強・雷音竜は荒地を快調にひた走る。 あたかも、その道こそ自分の進む道だと言わんばかりに。 あたかも、その道にある全ての命を根絶やしにするかのように。 「?」 と、そこに。 彼の視界上に、ポツンと人影らしきものが現れた。 「―――俺は地上最強だ! どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができるんだ!」 それを見て取るや、彼はそう叫ぶと、更に走る速度を上げた。 みるみるうちに黒い豆粒が大きくなっていく。 「武器は持たない、カラテだ!」 豆粒は、人間だと視認できるほどの大きさとなり、遂にその姿を表した。 知的な眼鏡も相まり、ひどく大人びて見える風貌だが、実年齢的には中学生程度のようである。 その人物は、何か長い棒状のモノを左手に携えて、静かに直立不動を保っている。 「憎い! この俺の力が! この俺の恐ろしい力が!!」 そんなことなど何らお構いなしに、竜はその殺人拳を、全力で人影に叩き付けた。 その数分前。 「おーい風花君! ぜぇ……風花君! ぜぇぜぇ……す、少しは走るペースを落としてくれないかね」 「何を言ってるんですか! こうしている間にもスペランカーさんに彼が迫っているんですよ! 休んでいる暇なんか……」 総統と山岸風花は、誰かスペランカーを助けてくれる人を探すため、辺りを走り回っていた。 それも、単に助けてくれる人ではない。自分達に加勢してくれて、なおかつあの男以上の実力を持つ人物を、である。 この状況下でそんな都合のいい人物が見つかる可能性は極めて低い。それでも山岸風花は諦めることができなかった。 彼女は、見てしまったのだ。スペランカーの決意に満ちた眼を。 ―――あの眼は、死ぬ覚悟を決めた人の眼だ。 結局、その場は勢いで押し切られてしまったが、あんな眼を見て自分だけ悠々と逃げられるほど、山岸風花は人間をやめていない。 例えそれがどれだけ可能性の低い希望であっても、存在する限りは、存在し続ける限りは、決して捨てたくない―――ッ! 「風花君……」 気が付けば、足は亀のように遅く、まともに走ってすらいなかった。 「…………スペランカーさん」 やがて、足は無力にも停まってしまう。天を仰ぎ、今か今かと死地に迫りつつある人物の名を呟いた。 もう時間がない。これ以上捜索が長引けば、スペランカーの命に影響が出てくる。 あと25回死ねるというのは、結局は僅か25回でしかないのだ。そんな数字は、あの化物の前ではゼロに等しい。 現実は、誰にでも等しく残酷だ、と山岸風花は思った。事実としても、そうだった。 二人の周囲に、容赦の無い絶望が漂い始めて、 「……どうした? こんな所で一体何をしている?」 そこに。 何の前触れもなく、救いの手は現れた。 まるで、弱者のピンチに光速で駆けつけてくる、スーパーヒーローのように。 まるで、影で苦しむ者全てを救ってみせる、正義の味方のように。 雷音竜は、地上八メートル程の中空を舞っていた。 何が起こったかは、自分でもよく分かっていない。 彼が拳に手ごたえを感じた直後、気が付けばこの空中にいたのだ。 「―――羆落とし」 そう、地面の方から声がした。 声の主は、左手に棒のようなものを―――猫の手を模したラケット状の物体を持っていた。 まさか、あのような物で竜の正拳を無力化したのか? とても常識では考えられない話だった。 そいつは、高く飛ぶ竜に背を向けた体勢だった。如何なる手順を踏めばこうなってああなるのか、まるで判らない。 「……、―――」 地上最強の男・竜は、高度八メートルの高さから落下し、地面に叩き付けられた。常人なら各所の骨がいかれているだろう。 「―――俺は地上最強の男だー!」 しかし、竜は即座に立ち上がり、そいつとの間合いを一気に詰め、顔面めがけてフック気味の拳を放った。落下のダメージなどまるでない。 当たれば、全身の細胞ごとバラバラに寸断されてしまう一撃が、恐るべき速度でぶち当たる、 はずだった。 「!?」 ガクン、と。 突如、竜の下半身の筋肉がこわばり、そのままの軌道でパンチを放ち続けることができなくなったのだ。 一方そいつは、既にこちらを向き、ラケットを構えている。安定した、様々に動きに対応できる体勢で。 竜はバランスを崩し、その拳はラケットに吸い込まれるように軌道を変え――― ギュパァン!! と。 小気味いいインパクト音と共に、ボクシングのカウンターの要領で、竜の体は再度空高く舞い上げられた。 その少し前の話。 「あ……あなたは?」 スペランカーは困惑していた。 彼は一人で戦う気だったのだが、何故か逃がしたはずの山岸風花、総統がここに戻ってきている。 その上、新たに眼鏡をかけた見知らぬ人物まで増えている。 何でも山岸風花と総統の話によれば、彼はあの男を倒してくれるというのだ。しかも本人曰く『ルール上、一人で戦う』のだという。 そいつは名前を問われたので、至極当然のように名乗った。 「俺は青春学園テニス部で部長を勤めている。名前は―――」 スローになった感覚の中、宙を漂う竜の心は、大きく動揺していた。 (俺は地上最強だ! どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができる! できるんだ! そのはずなんだ!!) 自分の乾坤一擲と言える一撃が、既に二回も受け流され、その度に反撃までされてしまっている。 地上最強。それを心の礎としている竜にとって、こんな事態は決してあってはならないことだ。 「どうした……お前のテニスはその程度か」 下のからそんな声が届いた。 その声は、確実に『上から』モノを言っている意味合いを含んでいた。 地上最強であるはずの自分よりも、上から。 (コロス) 決めた。こいつだけは殺す。0.2秒で殺す。 (俺は地上最強だ! どんな奴でも、どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができる! 間違いなく!!) ゆっくりと上昇していた体が一瞬停止し、そこから急速に落下していくのを感じた。 (コロスコロスコロス! コロス! コイツハコロス! ブチコロス!) 一度は全身で受けた衝撃を、今度は受身を取って緩和する。その反動を利用し、瞬間的に身を起こした。 「俺は!」 勢いはそのままに、足による加速を加え、 「地上最強の!!」 先に放った二撃が可愛く見える程の、それこそ全身全霊の一撃を振りかぶり、 「男だーっ!!!!」 目の前にいる怨敵めがけ、欠片の慈悲もなく、その凶拳を打ち放った。 その直前の話。 男は、己の名前を、実に堂々と名乗った。 「―――手塚国光だ」 …………一切の妥協が無い、無限の暗闇が全てだった。 パカァッ、という軽く、それでいて実に乾いた音を、雷音竜は聞いたような気がした。 そして次の瞬間、雷音竜の視界が、周囲の空間が、余すところ無く漆黒に塗り潰されたのだ。 「!?」 その闇は完全では無く、所々に小さな煌きを見ることができた。 宇宙空間だ、と竜は即座にその考えに思い当たった。 常人ではそんな考えは起こらないようなものだが、竜は生身で宇宙へ放り出された事もあるのだ。一度経験済みである。 竜は虚空の先に、遠い遠い宇宙の果てに、己が倒すべき敵を認識した。 そいつは全身を金色に包み込み、超然としたオーラを纏っている。 「見せてみろ―――お前の真の実力を」 宇宙空間のはずなのに、そいつが言った言葉は何故か耳に入った。 そいつは左手のラケットを大きく、仰々しく振りかぶり――― 無造作に、振り切った。 ゴッ!! と。 直後、月が太陽が水星が木星が金星が土星が冥王星が―――全てが全てそいつのラケットに吸い込まれ、極大のビッグバンを引き起こした。 「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 ズゴオオオオオッ!! と空間を満たす無数の破片に、さしもの竜も大きく吹き飛ばされてしまう。 人知を超えたスピードで竜は真空中を飛ぶ。先にあるのは緑に満ちた水の星―――地球。 「があああああああああああああああああああ!?」 空気との摩擦で赤熱しながら、竜は恐るべき速度で大地に突き刺さる。あまりの衝撃に馬鹿でかいクレーターが生まれてしまった。 確実に水爆以上の破壊力が、それにはあった。 「ぐ、ああ」 竜が、あの地上最強がダメージを受けている。それだけでも信じがたい光景なのに、さらなる崩壊が彼を襲う。 『クキャケェ―――!!』 甲高い、トカゲの叫びを何万倍にも圧縮したような奇声が辺りに響き渡った。 それを皮切りに、次々と大きな地響きが、連なって聞こえてくる。 竜が何とか身を起こし、見ればそこには無数の巨大爬虫類……恐竜が、いた。 とうに現代から絶滅し、姿を消している筈の恐竜が、それこそ何百何万と群れを成し、何かに怯えるように逃げ惑っている。 恐竜達は雷音竜を避けるように走っていたため、竜もまた危害を加えるようなことはしなかった。 しかし、恐竜は何から逃げているというのだろうか? 本能か偶然か、竜は天を仰いで、 「……!?」 そして、地上最強の男・竜は見た。見てしまった。 もう数えるのも嫌になってくるほどの隕石が、 否、少なくとも隕石クラスの大きさを持った数多のテニスボールが、 その全てが自分を狙って降り注ごうとしているのを。 「……俺は」 少しでもあの物体の被害から逃れようとする恐竜を無視し、竜はそれらを睨み付ける。 テニスボールは、もうそこまで迫っている。 「俺は、」 対して、竜はその両手を、強く強く握り締め、構えを取ることしかできない。 「俺は地上最強の男だ――――――ッ!!!!!」 落ちてくるテニスボールに向け、ジャンプしつつ竜は必殺の拳で殴りかかった。 ゴガァンッ!! という天を衝く轟音に加え、ブン殴られたテニスボールが無限の塵と化す。 けれど、それだけだった。 竜が出来たのは、何千何万と存在するテニスボールのうち、一つを粉々にするだけのことでしかなかった。 直後に二発目三発目四発目が、まんべんなく竜を叩きのめし、大地へ磔にしてしまう。 更に、五発目六発目七発目が、竜ごと周囲の地面を爆砕した。 そして八発目九発目十発目―――次々と豪雨のように降り注ぐテニスボールを前に、竜は成す術もなく、 「…………………………………………ッ!?!!!?!!!」 やがて逃げたはずの恐竜すら巻き込む大破壊と共に、竜の視界が辺りが全てが純白に塗りつぶされ――― ぽ――――――ん……。と、無傷の雷音竜の背後に、何の変哲も無いテニスボールが跳ねている。 そこは荒れ果ててこそいたが、まぎれもない2006年12月下旬の島根県。 決して、紀元前の地球などではなかった。 「………………、おれ、は」 竜の髪の毛は、あまりのことに、一本残さず総白髪と化していた。 「おれは、ちじょうさい。きょうの」 何事かをブツブツ呟きながら、それでも雷音竜は、あちこちがボロボロの体を、無理矢理に動かした。 よろよろと、目の前にいる敵に向けて、竜は今できる全力のパンチを放つ。 「お、とこ、だ」 ぱすん、と。 けれどもうその拳には、蚊も殺せない程度の力しか残っていなかった。 ぐらり、と自分で放ったパンチの反動にすら耐えられず、竜の体が崩れ落ちる。 限界がそこまでだったのか、既に竜の意識は無かった。 それを見下ろし、眼鏡の男は、ただ一言だけを言う。 「……15-40。お前の試合続行不能により、ゲームセットだ」 こうして最凶のマーダー、雷音竜はここに敗北した。 「手塚さん! 大丈夫でしたか!?」 「……心配無用だ。特に問題はない」 「にしても、頼んだのはワシらだといえ……本当にあの男を倒してしまうとは、驚きだわい」 「奴は強かった。次に試合することがあるとするならば、勝負はわからないだろう」 「あ、あの…………試合って、一体……?」 「いや、本当に驚きましたよ! 僕なんか、あまりの驚きに一回死んでしまったぐらいですからね」 「スペランカー君! またうっかり死んでしまったのかね! 幾ら回数に余裕があるからと言って、限度はあるんだぞ!」 「慢心は即座に敗北へ繋がる……気を付けることだ」 「あ、はい。すみません手塚さん」 「それよりも。これからの事についてだが―――どうするつもりだ」 「うーん、そうですね……どうします、総統さん?」 「え。いきなりワシに振られても……。スペランカー君、どうする?」 「いや、だから僕に聞かれたって……」 「特に指針が無ければ、一つ協力してもらいたい事がある」 『?』 「俺の纏めている青春学園テニス部は、全国制覇を目指している。そこで部員達を探すのを手伝ってくれないか? 部活を勝手にサボッた罰として、すぐにでも校庭500周をさせなければいけない。それが部長の務めだからな」 『…………………………………………』 「―――べ、別に、いいんじゃないですか? 人が集まればそれだけ安部を倒しやすくなると思いますし」 「う、うむ。そうじゃな、新生鷹の爪団もさらにメンバーが増えるなら、実に喜ばしいことだろうな」 「ま、まったくもって同感ですよね、総統さん、スペランカーさん」 「……頼みを聞いてくれて感謝する。そこでまずは、人が多く集まる主要都市で情報を集めたいと思うのだが。 人づてに聞いた話では、比較的三重県が治安も良い上、ゲームに乗ってない人間が多く集まっているらしい。 逆に、東京はゲームに乗った人間が溢れている危険地帯だという。行くとすれば三重県だろう」 「(この人、常にマイペースかと思えば、意外に冷静な判断もするんだなぁ……とても変わっているけど、決して悪い人じゃあない) 僕は、それでいいと思います。総統と風花君はどうですか?」 「ワシは一向に構わん」 「私もそれでいいです」 「問題は無さそうだな。では三重県に向かうとしよう」 「さあ―――油断せず行こう」 宍道湖畔の、とある乾いた荒地に、一人の男がいた。 男は若さに似合わぬ白髪を生やし、膝立ちにただただ青空を見上げている。 かつて、男には『地上最強』という誇り高い自負が存在していた。 どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができる、という自信があった。 しかし、ある男に完全なる敗北を喫したがため、もはやその信念は消え去ってしまっている。 「………………、」 男は無言で空を見ている。雲一つない、とても綺麗な蒼が広がっていた。心にモヤモヤがあっても、すぐに晴れてしまいそうに、澄んだ色である。 「………………、」 けれど、今の男には何も存在しない。晴らすストレスも、向かう先も、生きる目的も。 「………………、」 空虚な貌のまま、男は立ち上がり、無言で何処かへ歩き始めた。もちろん当てはない。 「………………、」 彼は知るべくもない。その先にあるのは、あの世に最も近い島、三重県答志島であるということを。 「………………、」 彼は知ることはない。まだ自分には、その鋼鉄をはるかに凌ぐ強度の肉体と、天地無双の怪力が残っているということを。 「………………、」 男は本能か、偶然か、はたまたそれ以外の何かに導かれ、再び死地へ歩みを進めていた。 「………………、」 男は、いつまでもいつまでも沈黙を守っていた。普段のように、自分は地上最強だ、と大声で叫んだりはしない。 まるで、もう自分は最強でも何でもないのだ―――そう言わんばかりに。それを、遂に認めてしまったかのように。 【島根県宍道湖畔 二日目 14時】 【手塚国光@テニスの王子様】 [状態] 健康 全く油断していない [装備] 猫の手ラケット@FF9 [道具] 支給品一式 テニスボール一箱分 [思考] さあ、油断せず行こう 行動指針 1.三重県に向かう 2.部員全員を校庭に集め、罰則として500周させた後、全国制覇の為練習を再開する 【総統@秘密結社鷹の爪】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 支給品一式 2000円 桐箪笥(中身無し) [思考] 校庭500周……ワシには無理じゃな。もういい年だし。 行動指針 1.三重県に向かう 2.こんなアホな政策を実行した安部に本当の世界征服を見せてやる 【スペランカー@スペランカー】 [状態] 残機24 [装備] ソニックガン [道具] 支給品一式 ダイナマイト10本 [思考] 危ない危ない、油断せず行かないと……。 行動指針 三重県に向かう 【山岸風花@ペルソナ3】 [状態] 健康 [装備] 召還用銃 [道具] 支給品一式 [思考] ……結局、試合って何のことだったんだろう……? 行動指針 三重県に向かう 【島根県宍道湖畔・荒地 二日目 14時】 【雷音竜@地上最強の男 竜】 [状態] 思考停止 無気力 疲労やや大(急速に回復中) [装備] カラテ(なし) [道具] 支給品一式 [思考] ………………………………………………。 [備考] このまま何もなければ、進路は三重県答志島方向へ向かっている 行動指針 なし
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地上最強の男 竜をお気に入りに追加 地上最強の男 竜のリンク #blogsearch2 Amazon.co.jp ウィジェット 地上最強の男 竜のキャッシュ 使い方 サイト名 URL 地上最強の男 竜の報道 風忍「地上最強の男 竜」が雑誌初出時のスタイルで初の単行本化 - コミックナタリー 風忍『地上最強の男 竜 [初出完全版]』刊行 漫画史上の常識をくつがえした伝説的傑作 - uzurea.net 地上最強の男 竜とは 地上最強の男 竜の60%は柳の樹皮で出来ています。地上最強の男 竜の19%は苦労で出来ています。地上最強の男 竜の17%は電波で出来ています。地上最強の男 竜の3%は血で出来ています。地上最強の男 竜の1%は税金で出来ています。 地上最強の男 竜@ウィキペディア 地上最強の男 竜 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ 地上最強の男 竜 このページについて このページは地上最強の男 竜のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される地上最強の男 竜に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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地上最強の男 竜をお気に入りに追加 情報1課 <地上最強の男 竜> #bf 外部リンク課 <地上最強の男 竜> ウィキペディア(Wikipedia) - 地上最強の男 竜 Amazon.co.jp ウィジェット 保存課 <地上最強の男 竜> 使い方 サイト名 URL 情報2課 <地上最強の男 竜> #blogsearch2 成分解析課 <地上最強の男 竜> 地上最強の男 竜の60%は柳の樹皮で出来ています。地上最強の男 竜の19%は苦労で出来ています。地上最強の男 竜の17%は電波で出来ています。地上最強の男 竜の3%は血で出来ています。地上最強の男 竜の1%は税金で出来ています。 報道課 <地上最強の男 竜> 土曜プレミアム・映画「土竜の唄 香港狂騒曲」【地上波初放送!】[字][解][デ]|番組情報|TNC テレビ西日本 - tnc.co.jp 風忍「地上最強の男 竜」が雑誌初出時のスタイルで初の単行本化 - コミックナタリー 風忍『地上最強の男 竜 [初出完全版]』刊行 漫画史上の常識をくつがえした伝説的傑作 - uzurea.net 永井豪「鋼鉄ジーグ」の新作マンガが始動、「地上最強の男 竜」の風忍が描く - マイナビニュース 情報3課 <地上最強の男 竜> #technorati マンガとは マンガの33%は厳しさで出来ています。マンガの30%はカルシウムで出来ています。マンガの25%は元気玉で出来ています。マンガの9%は毒物で出来ています。マンガの1%は月の光で出来ています。マンガの1%は毒電波で出来ています。マンガの1%は魂の炎で出来ています。 28589.jpg?_ex=300x300 s=2 r=1 ヨスガノソラ 春日野 穹 -すくみず 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 ページ先頭へ 地上最強の男 竜 このサイトについて 当サイトは漫画のタイトル毎にインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ページをブックマークしておけば、ほぼ毎日その漫画のタイトルに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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登録日:2011/08/30(火) 21 10 49 更新日:2023/08/05 Sat 09 55 17NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 NHKの暴挙 The_Worlds_Strongest_Man WSM Xゲーム とりあえず引っ張る とりあえず運ぶ オリバの祭典 スポーツ 世界最強の男 手に汗握る戦い 果てしない力比べ 筋肉 筋肉の無駄遣い 筋肉モリモリマッチョマンの変態だ 賞金=食費 世界最強の男とは、各国から選手が集まり、文字通り世界最強を決める力比べ大会である。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- おいおい立て逃げかよ……。 つか、こんな大会なんて実在しねえだろ。 ???「そいつはどうかな」 なん…だと……!? いいか、ボウズ。 オレが、 オレこそが、 最強だ!! 概要 世界最強の男(The Worlds Strongest Man、以下WSM)とは、文字通り世界最強の男を決める実在の世界的力比べ大会である。 ちなみに 格闘技大会ではない。 年に一度、各国から我こそ最強と豪語する猛者たちが集う筋肉の祭典。 それぞれの選手が自身の限界に挑む。 そしてなにかがおかしい。 選手たちは数々の競技をこなしながら、毎回の順位によって振り分けられるポイントの合計点を競う。 見所 選手たちの鍛えあげられた肉体。これを一目見てしまえば、WSMのとりこになること間違いなし。 そしてなんといっても、バラエティーに富んだ競技の数々。全てが力強く、大半はなにかがおかしい。 以下、代表的な競技。 [カーウォーク] 車の屋根の一部と下の部分を取り払ったものを使用。 選手は中に入って、車を手で持ち上げる。 そして車を出来るだけ長い距離運ぶか、または25メートルを出来るだけ速く運ぶ。 勝敗は前者の場合は運んだ距離、後者の場合はタイムで競う。 なお、車の持ち方は人それぞれ。その違いを見るのも一つの楽しみ方であり、「力入るの!?」みたいな場所を掴んでいる選手もいる。 [トラックプル] トラックを手で、100フィート(約30メートル)の距離を出来るだけ早く引く競技。 バラエティーの企画みたいなのが本気の競技になっている。 トラックの他にも、ボックスカーや、バスや飛行機などを引く場合もある。 [アトラスストーン] 重さ約100~160キロの石を、背丈ほどもある筒の上に置く競技。 全部で5つの石を筒の上に置かなければならない。 5つ全部を置き終わる速さを競う。この大会の決勝で行われ、逆転が容易に起きる。 熱い。 ここにあげたのは、競技のほんの一部である。 実際に視聴すれば、信じられないほどハードな競技を信じられないパワーでこなす選手たちに驚くはずである。 ちなみに、上位には賞金が出る。 賞金額は日本円にすると、 1位360万円 2位135万円 3位95万円 4位50万円 5位45万円 ぶっちゃけ少な(ry ごくたまにNHKで放送されるため、番組表で見つけた方は是非視聴してみてはいかがだろうか。 限界に挑む彼らの姿から、何か得るものがあるはずである。 追記修正はトラックを引っ張ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ふと、キン肉マンの電車押して何処まで走らせるかの競技(テリーマンが仔犬助けて失格になったアレ)思い出した。 -- 名無しさん (2015-02-13 21 54 43) 「ER」の一場面に、バーのテレビでこれが放送されてたのを虫の居所が悪かった主要キャラがバカにして隣の客にぶん殴られるってのがあったはず -- 名無しさん (2015-03-01 10 00 05) 名前 コメント
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人類最強の男のガイドライン 510 名前:水先案名無い人:2010/01/19(火) 11 27 51 ID 6O2Dpiqf0 俺は地上最強の生物というコピーに引かれ 地上最強を倒すためにはどうすればよいのか考えた 地上最強なのだからどんなこともできる 手始めに全裸で兄の部屋にアマレス、アマレスと物を言いながら特攻 韓国海兵隊を素手の殴り合いでこじ開け眼帯を腰に巻き日本拳法の面を頭にかぶる 兄が呆然としながら打撃対策してくるがバーリ・トゥード(なんでもあり)なので気にしない 兄のベスト・ディフェンスに潜りこみ「真の護身を知らしめたい!真の護身を知らしめたい!」と絶叫 兄は無言で全階級から立ち去る だがまだ地上最強には不十分 次は烈の部屋にサンボサンボと叫びながら自分を試しに飛び込む 烈は柔術の本場でルールの無いケンカをしている最中だったが闘いたいからここまできたので無視 裸ベルトで解説をしながら 「デカァァァァァいッ!!デカァァァァァいッ!!」とバクハツ 烈は大泣きでムエタイ 確実に地上最強に近づく 胴回し回転蹴りで暗黒街に飛び込み抱擁する鎬兄弟を外しコブラツイスト 世界ヘヴィ級チャンプの真似をしながら死角のない父の部屋にぶちかまし タンスを開けると一枚の切り札を生で拝んでオドロく 死んでる母親が俺を抱いている写真を生で拝んでオドロく 刃牙は泣いた 関連レス コメント 名前
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[部分編集] 近接 キングオブハウンズ Uレア (召喚コメント) 生まれ育った縄張りは戦火によって失われてしまった。多くの命が失われたのも事実だ……しかし、我々は今ここに、新たなる繁栄の礎を築いた!我はこの萌芽を、永久に外敵から守るために剣を振おう! 【ハウンドカウンター】ランキング上位1000名に配布 性別 必要統率力 価値(マーニ) 特殊能力 特殊能力MAX 不明 20 3890 キングス・クロー(敵のATを10%下げる) 初期能力 MAX時能力 LvUP時の増加量 HP AT DF 総パラ Lv. HP AT DF 総パラ HP AT DF 1630 1950 2280 5860 65 6500 6500 7600 20600 +74 +70 +81 N ハウンド UN ウォーリアハウンド R ブレイブハウンド SR バーサークハウンド UR キングオブハウンズ
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 筋肉番付 VOL.1 俺が最強の男だ ! タイトル MUSCLE RANKING 筋肉番付 VOL.1 俺が最強の男だ ! 機種 プレイステーション 型番 SLPM-86381 ジャンル スポーツ(複数種目) 発売元 コナミ 発売日 1999-12-16 価格 5800円(税別) タイトル 筋肉番付 VOL.1 俺が最強の男だ ! KONAMI The BEST 機種 プレイステーション 型番 SLPM-86628 ジャンル スポーツ(複数種目) 発売元 コナミ 発売日 2001-2-15 価格 オープン価格 筋肉番付 関連 Console Game PS 筋肉番付 VOL.1 俺が最強の男だ ! 筋肉番付 VOL.2 新たなる限界への挑戦 ! 筋肉番付 ROAD TO SASUKE 筋肉番付 VOL.3 最強のチャレンジャー誕生 ! GC マッスルちゃんぴよん 筋肉島の決戦 Handheld Game GB 筋肉番付GB 挑戦者は君だ! 筋肉番付GB 2 目指せ ! マッスルチャンピオン 筋肉番付GB 3 新世紀サバイバル列伝 ! GBA 筋肉番付 金剛くんの大冒険 ! 筋肉番付 決めろ ! 奇跡の完全制覇 駿河屋で購入 プレイステーション